腹部エコー・甲状腺エコー
腹部超音波検査(エコー)では、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの病気の検索ができます。
腫瘍やポリープ、結石、炎症などは、周囲の正常組織の組成と異なります。超音波画像上、病変部と正常な組織とでは微妙な違いが生じます。その違いを手掛かりに診断をします。
甲状腺超音波検査(エコー)では、甲状腺自体の大きさ、腫瘤の大きさ・位置・性状を調べる検査で、触診では分からない腫瘤が見つかることがあります。バセドウ病や橋本病、腺腫様甲状腺種、甲状腺癌などが検出されます。
頸動脈エコーでは、内膜中膜複合体厚(IMT)を測定することで動脈硬化の指標とします。またプラークと呼ぶ隆起を発見・観察し、脳梗塞や心筋梗塞などの病気の起りやすさを予測します。
あなたの血管年齢は?動脈硬化症の発見に役立ちます
血管年齢とは、実年齢とは別に血管のしなやかさ・硬さを基準にした血管の年齢のことを言います。
通常であれば加齢とともに血管も少しずつしなやかさを失っていきますが、生活習慣の乱れやストレスなどによって血管の老化スピードが早まると、実年齢よりも血管年齢の方が高くなっていきます。自覚症状がなく、気付かないうちに少しずつ老化が進んでいく血管だからこそ、一度血管年齢を調べてみませんか?
また、ABI(足関節上腕血圧比)を測定することにより、下半身の動脈の狭さ、つまり具合を調べることができ、閉塞性動脈硬化症の早期発見に役立ちます。
糖尿病検査
糖尿病の最も基本的な評価項目です。
血糖検査では採血したときの血糖値しかわかりませんが、HbA1cでは検査する前1~2ヵ月の血糖の状態が把握できます。血糖値の平均が高ければ高いほど、HbA1cの値は高くなります。検査の前日や当日に食事を大量に摂取したとしても、この検査は直前の食事の影響だけを反映するわけではありませんので、普段の総合的な生活習慣の質を評価することができます。