足の痛み
足の痛み
運動時、運動後にすね(脛骨)の中央から下1/3に起こる過労性の痛みが特徴です。脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれてきました。足関節を底屈する筋肉の繰り返しの牽引ストレスによる脛骨骨膜の炎症ですが、長期に持続する場合は同部の疲労骨折との鑑別が必要になります。運動量の調整ストレッチングなどの足関節のコンディショニングが大切になります。
足関節捻挫のほとんどは、足関節を外側に捻って生じます。足関節外側の靭帯(前距腓靱帯)が損傷します。外くるぶし(外果)の前や下に痛みがあり、腫れます。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
受傷時には、「足首を後ろから蹴られた」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂した時の音を自覚することもあります。受傷直後は受傷肢に体重をかけることができずに転倒したり、しゃがみこんだりします。
しばらくすると歩行可能となることも少なくありませんが、つま先立ちはできなくなるのが特徴です。手術を行わずにギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があり、それぞれに長所、短所があります。
足の母指(親指・母趾)「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。ハイヒールや扁平足が原因とも言われます。多くは装具やリハビリテーションで治療可能ですが、変形が強くなると手術加療を要すこともあります。
扁平足だけでは症状はありませんが、変形が進むと、つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行が障害されます。年齢や体重の負荷によって、効率よく体重を支えるための足のアーチが低下することで生じます。
アーチを支える足指の筋の強化・ストレッチや、アーチサポートの足底板を使用しアーチを上げることにより、疼痛は緩和されます。
足のスポーツ障害には、三角骨障害、ジョーンズ骨折、種子骨障害、外脛骨障害などがあります。
全体重のかかる足には陸上競技やサッカー、バスケットボールなど、ランニングやジャンプ動作の繰り返しの多いスポーツにより上記のような障害が多く発生します。足の使いすぎ、柔軟性の低下や筋力不足、扁平足、不適切な靴、悪い路面での練習などが発症の背景にあります。発症した場合は、負荷の調整・適切な予防管理が必要です。
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